院長です。機能性反対咬合で前方誘導して咬頭嵌合位を作っていたかなり高齢の男性の患者さんを臼歯の補綴をしなければならなくなりました。
構成咬合位から臼歯が咬合接触するまで下顎を前方へ動かしてかなりディープバイトになっており、そのため下顎では3番と4番とで矢状面でかなりの段差ができ、4番が低位になっている口腔内所見でした。そこに両側性で臼歯部で補綴をする必要がありました。これまでの歯科医の先生もかなり苦労された様子があり、それは歯列全体を補綴していない状況から理解できました。
それを咬合診査したところ、構成咬合位付近が筋肉位と一致しているので、その新たな咬合位を人工的設定したところ、臼歯部では7ミリ~8ミリ咬合挙上することにしました。そこで、左右の下顎臼歯にプロビジョナルを一気にセットして、一気に咬合挙上しました。その後1週間後にチェックをし、2週間経つと、ほとんどその新しい咬合位になれてきました。今後が楽しみです。