矯正治療の流れ
1.初診相談(所要時間30分)
じっくりお話を伺うところから始めます。
まず、患者さんがどの様な事に不具合を感じてふかい歯科・矯正歯科にみえたのか、じっくりお話を伺うところから始めます。
患者さんご自身は、『歯並びが凸凹で見た目が悪いこと』が気になってみえただけかもしれません。
しかし、その裏には目に見えない問題が数多く発生している可能性があります。
歯並びの凸凹の場所は食べ物がつまったり歯垢が付きやすく、ブラッシングしても汚れを十分に落とせないことから、虫歯になっているのかもしれませんし、歯茎の腫れが起きているかもしれませんし、顎の関節に不具合が出ているのかもしれません。
このように考えると単に見た目で歯並びが悪いというだけではないのです。
しっかり奥歯で物が咬めないことや右側のみでしか咬まないという偏咀嚼になっていることでしょう。
このような状態が長く続いていると、歯の歯茎や顎関節だけでなく肩こりや首のこりや偏頭痛という症状が起きてくる可能性があります。
ですから、まず、患者さんお一人お一人の状況をゆっくりお伺いする中で必要な治療についてお話させていただきます。
2.精密検査(所要時間40分)
より詳しい情報を得るために、精密検査を行います。
写真撮影(お口の中の写真、お顔の写真)・レントゲン撮影(頭部・歯)により、歯並びの状態を詳しく検査します。
また、歯並びの模型(歯列模型)を作ってかみ合わせの確認をします。その他、必要な場合は、顎関節(アゴの関節)のレントゲン写真や顎機能検査(アゴの動きを調べる)を行います。
3.診断(所要時間60分)
精密検査から約2週間後、検査結果をもとに今後の治療計画を具体的にご説明させて頂きます。
治療方法・期間・ご希望の矯正装置等により、矯正料金についても決定して行きます。
疑問点等が解消され、治療内容・治療方針についてもよく理解して頂き、ご満足頂けるようであれば、次回から矯正治療の開始となります。
4.ブラッシング指導(所要時間30分)
矯正治療が始まると装置がお口の中につきますので、むし歯予防などの注意が必要です。
この為、ブラッシングの仕方等の口腔清掃についての知識と技術をご指導させて頂きます。
その後、矯正装置の装着となります。
5.装置を付ける(所要時間60分)
ワイヤータイプの矯正装置
矯正装置には従来型の金属タイプのもの・半透明で目立ちにくいもの等色々な種類が豊富にあり、費用も装置によってそれぞれです。
治療の期間、費用
初診相談の中で現在の状態から治療の終了までの期間・費用について、不安がない様に細かく説明をさせて頂きます。
6.調整(所要時間月1回30分~60分)
矯正装置装着後は月1回の頻度で通院して頂き、治療計画にもとづいて装置の調整からワイヤー調整など治療を行っていきます。
個人差がありますが、平均では2年程の治療期間になります。
7.装置を外す、保定(所要時間60分)
8.保定装置によるメインテナンス
歯並びとかみ合わせが正常な状態になった所で、保定装置によるメインテナンス期間になります。
矯正治療後のアフターケアとして大切な時期です。
元の不正咬合の状態よりさまざまなタイプの中から最適な保定装置を選びますので、月1回から2ヶ月に1回程度の頻度でメインテナンスを行っていきます。
この期間中に咀嚼や発音などの口周囲の動きと歯並びとの調和がとれてきます。
これもやはり個人差がありますが、その期間は約1年間経過観察が必要です。