院長です。今回は先日見てきた「沈黙」の映画について書きたいと思います。

この映画は遠藤周作原作、マーティン・スコセッシ監督というラインナップで、興味があったので、さっそく見てきました。マーティン・スコセッシ監督は、1970年代に「タクシードライバー」を作りその当時中学生だった私はその映画を見ました、また、ローリング・ストーンズのドキュメンタリー映画「シャイン・ア・ライト」を監督した人物としても有名です。

映画は、1600年代の日本の長崎、雲仙の隠れキリシタンと日本に宣教に来たポルトガル人の話です。キリシタン弾圧という江戸時代の歴史上の出来事を遥か昔に日本史で習った記憶が甦りました。キリストの絵の踏み絵や拷問等の事実は当然あったのでしょう。嫌な過去の事実を知ると、嫌悪感にさいなまれます。

映画の本質は、主よ、あなたは何故黙ったままなのですか、というメッセージに表れているような神を信じること、人間の人生、価値観、思想、信仰心等の「人間」の本質を問う内容だと思いました。

映画とはいろいろな見方があって、人それぞれの楽しみ方があるので、日本人俳優が沢山出ていたよかった、拷問が残酷だった、キリスト教精神に触れた、日本の歴史を学んだ等、人それぞれの感想を持つと思うのです、そういう点から私は上記のようなさまざまに自分のこととか、人間のことだとか、を深く考えさせられた内容だったことが頭に残り良かったと思いました。皆さんもチャンスがあったら是非ご覧ください。