院長です。矯正治療は歯面にブラケットを接着させ、そのブラケットにワイヤーを通して歯を動かします。その接着剤が出来て初めて歯の表面に矯正用ブラケットを付けることが出来たのです。それ以前は、どうしていたのかというと、帯環バンドというので歯に固定していました。
1980年代から接着剤が出てきて、矯正医は歯の表面にブラケットを接着するようになりました。見た目の良くなり、患者さんの負担も楽になってきました。最初は化学的に硬化するタイプの接着剤だったのですが、最近では光硬化型になってきました。光を当てると固まるシステムです。よくピーピーと音を鳴らしている光を当てる器具を歯の近くまで先生が持ってきていませんか。光照射器で接着剤を固めてブラケットを歯面に付けているのです。
私が最初に使ったのは、ormco社のシステム1という商品でした。ブラケットが取れやすかったことを覚えています。写真に出ているのが、今私のクリニックで使用している光硬化型の接着剤です。